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強靭な骨組みを創り出す技術――谷元工業が解説する「プロフェッショナルが追求する溶接工事の本質と品質管理」02

2026年8月3日

第2回:【欠陥を見逃さない】目視から非破壊検査まで!谷元工業が実践する溶接品質を担保する検査体制の真実

第1回では、鉄骨構造の要となる溶接工事の重要性と、施工技術や現場環境の甘さが招く致命的な施工欠陥のリスクについて解説しました。第2回となる今回は、施工した溶接部が本当に設計通りの強度を保っているかを証明するために不可欠な「検査と品質管理」にスポットを当てて詳しく紐解きます。

溶接は一度冷えて固まってしまうと、その内部に潜む空洞や融合不良といった欠陥を肉眼だけで判断することは極めて困難です。「見た目が綺麗だから大丈夫」という安易な過信は、大地震などの強い外力が加わった際の破断を招き、人命に関わる重大な事故に直結します。

愛知県豊橋市を拠点に、妥協のない「鍛冶工事」と徹底した品質管理を追求する「谷元工業」が、現場で行われる溶接検査の現実と、品質を保証するための厳しいプロセスについて解説します。

  1. 溶接部の健全性を科学的に証明する「各種検査方法」

現場で行われる溶接品質の検査には、主に以下のような方法があり、これらを適切に組み合わせることで品質の信頼性を担保します。

  • 外観目視検査 溶接が完了した直後に行う最も基本的な検査です。溶接ビード(盛り上がり)の幅や高さが均一か、表面に割れや「アンダーカット」と呼ばれるくぼみが生じていないかをプロの目で厳格にチェックします。
  • 非破壊検査(超音波探傷試験:UT) 構造上、極めて重要な溶接接合部(完全溶込み溶接など)に対して行われる検査です。鉄骨の内部に向けて超音波を放ち、その反射波のデータから、肉眼では絶対に見えない内部の「溶込み不良」や「ブローホール」の有無をミリ単位で特定します。これにより、建物を破壊することなく内部の健全性を100%証明することができます。
  1. 【重大なリスク】検査の形骸化や見落としが招く破滅的な結末

現場の工期遅延やコスト削減を優先するあまり、検査プロセスを怠ったり形骸化させたりすることは、施工業者として絶対に許されない大罪です。これには以下のような極めて高いリスクが伴います。

  • 「建築金物取付」や後工程のすべてが水泡に帰す 鉄骨の溶接部に初期段階で欠陥が残ったまま、その上に「建築金物取付」などの仕上げ工事や内装・外装工事を進めてしまった場合、後から欠陥が発覚した際の補修コストは天文学的な数字になります。最悪の場合、一部解体や工事の全面ストップを余儀なくされます。
  • 社会的信用の失墜と法的責任 万が一、検査データの偽装や見落としによって構造基準を満たしていない建物が引き渡された場合、施工会社は重大な瑕疵担保責任を負うことになります。これは企業生命を揺るがす賠償問題へと発展し、長年築き上げた地域からの信頼を瞬時に失うことになります。
  1. まとめ

確かな溶接技術はもちろん、施工後に「本当に安全であること」を客観的に証明する検査体制があって初めて、本物の「プロの鍛冶工事」と言えます。谷元工業では、自社施工の品質に絶対的な責任を持つため、ルールに基づいた厳格な検査プロセスを徹底しています。

次回の第3回では、高精度なものづくりの裏側にある「図面から現場への落とし込み」に焦点を当てた「【寸法のズレは許されない】設計図を現実にする鉄骨製作と建築金物取付の緻密なプロセス」について解説します。どうぞお楽しみに。

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